【新唐人日本2011年6月30日付ニュース】中国国家審計署は27日、2010年末の地方政府債務残高が10兆7千億元だったと発表。中国は巨額の外貨準備高や貿易黒字を保有する一方、巨額の政府債務による経済への影響が案じられています。
地方政府の11兆元にも上る巨額の債務が経済の安定に与える影響が懸念されています。時事評論家の伍凡さんは、中国当局の財政はすでに赤信号に直面し、悪性腫瘍のように悪い方向に向っていると指摘します。
時事評論家 伍凡氏
「地方政府はお金を借りるため、多くの会社を立ち上げ、資金を集めました。ほとんどは銀行からの融資で、これは莫大な債務です。また貸出が返済できないのが中央政府の悩みの種です。地方政府を補助しないと地方政府は破綻してしまうので、中共政府が地方政府を養い、地方政府が中共のために協力する、こういう関係なのです」
また、6月の消費者物価指数CPIの上昇幅は6%を越える見通しです。インフレ抑制のため、中央政府は金融引き締め策打ち出しましたが、地方債務は膨らむ一方です。2008年、中央政府が金融危機のために支出した4兆元も地方政府へと流れ込みました。
時事評論家 伍凡氏
「中共政権は借金をしながら、必死に貨幣を刷り、ボーナスを出し、人権弾圧経費を出しています。この債務はインフレにも繋がっています」
国家審計署は、地方政府の債務に存在する問題として、多くの債務収支が地方政府の予算管理に組み込まれていないこと、一部の地域や業界の返済能力が弱く、返済リスクがあること、地方政府傘下の融資プラットフォーム会社が多く、管理が徹底していないことを挙げました。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)